一年の感謝とこれから

今年のレッスンがすべて無事に終わりました。
オンライン、公民館、そして尼崎医療生協病院でご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

1月からオンラインを本格的に始め、8月には病院でボランティアヨガ、10月からは有岡センターでの対面レッスン――
新しいことにたくさん挑戦できた一年でした。

もともと超がつくほどの小心者で、「失敗したくない」と思って生きてきた私が、こんなに前向きに動けたのは、
昨年の乳がんの手術があったからだと思います。

幸い初期で見つかり、手術も軽く済んだため、思ったより早く元の生活に戻ることができました。
それでも、「あ、私、死ぬかもしれない」と感じた瞬間は、今でも忘れられません。

そのとき頭に浮かんだのは、「あれもしてない、これもやってない」という後悔の数々。
「やりたかったことをやらずに終わるなんて、絶対に嫌だ!」
そう強く思いました。

浮かんだ“やりたいこと”はふたつ。

ひとつは、娘に家事をひと通り教えておくこと。
自分で食べるものを、自分で作れるように。
それから娘用の包丁を買って、できるだけ一緒に料理をするようにしました。
そのおかげで、お出かけの日でも帰って2人で晩ご飯を作るようになって、
とても助かっています♪

もうひとつは、ヨガの活動を再開すること。
具体的には、
・病気の方や一人暮らしの方が孤独にならないコミュニティをつくること
・アトピーの人に向けたヨガのメソッドをつくること

アトピーがひどかったとき、たくさんの方に助けてもらい、8年かけてようやく社会復帰できたとき、
「いつか必ず恩返しがしたい」と思っていました。

それで考えたんです。
自分にできることは何だろう?って。
やっぱり、自分を助けてくれたヨガを伝えること。
少しでも心の憂うつが軽くなる人が増えたら、それが一番の喜びだと思いました。

実際に行動してみると、うまくいかないことも多くて、反省の毎日。
正直、達成感より落ち込みの方が多いかもしれません。
それでも、「やりたかったことに挑戦できた」ということが、今は何よりの財産です。
乳がんにならなかったら、「いつかできたらいいな、準備ができたら始めよう」と
ずるずる先延ばしにしていたと思います。
そういう意味では、病気ってすごく自分の背中を押されるターニングポイントなんだと学びました。

来年も、目の前のレッスンをひとつひとつ丁寧に続けていきます。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

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